著者
猿渡 亜由未 渡部 靖憲
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_1537-I_1542, 2015

急速な気圧の低下を伴い冬季に特に多く発生する爆弾低気圧は発生頻度,強度ともに増加傾向にあると言われており,近年の冬季の気候を決定する重要なファクターとなっている.2014年12月には日本海上で二つの大きな爆弾低気圧が相次いで発生し,北陸から北海道にかけての日本海側の広い範囲に高波被害をもたらした.本研究では過去36年間の気象再解析データと過去19年間に渡る波浪観測データを基に近年日本周辺における冬季の低気圧が頻発化傾向にあり,それに伴い高波リスクが増大していることを示す.さらに波浪推算結果から2014年12月に発生した爆弾低気圧に伴う高波の発生機構を説明し,本イベントがこれまでの典型的な西高東低の冬型の気圧配置に伴う高波とは全く異なる特徴を有していた事を示す.

言及状況

外部データベース (DOI)

Wikipedia (1 pages, 2 posts, 2 contributors)

編集者: X-enon147
2021-04-26 04:53:22 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

収集済み URL リスト