著者
朝倉 俊成 清野 弘明 名取 和幸 江森 敏夫
出版者
一般社団法人 日本くすりと糖尿病学会
雑誌
くすりと糖尿病 (ISSN:21876967)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.63-73, 2014

インスリン注入器(注入器)の識別性および同定性を,視覚探索実験から定量的に評価した.対象は,プレフィルド型インスリン注入器ミリオペン<sup>®</sup>(MIR),フレックスタッチ<sup>®</sup>(FLT),ソロスター<sup>®</sup>(SOL)の3機種で,追加インスリン製剤と基礎インスリン製剤に相当する各2製剤(計6製剤)の画像(刺激パターン)とした.被験者は,注入器未使用者で本試験に同意したボランティア(平均68.5歳)とした.探索課題では,2種の製剤注入器を20個ランダムに配置した刺激パターンを提示し,一方の製剤の方を順に触れさせた.また,2種の区別しやすさを評定させた.さらに,各製剤の識別色表示面積比も算出した.結果は,MIRの成績が探索,評定ともに最も劣り,FLTとSOLではそれよりも成績が良く,両者はキャップが付いた状態では照度に関わらず同程度の成績であった.しかし,キャップを外すとFLTの識別色表示面積比が大きくなるため,識別性の成績が大きく上昇した.以上のことから,FLTとSOLのカラーデザインは製剤の識別に有用に働いており,キャップを外すとFLTの識別性がさらに向上することが明らかになった.

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こんな論文どうですか? プレフィルド型インスリン注入器の識別性に関するカラーデザインの評価(朝倉 俊成ほか),2014 https://t.co/DlGHPdyQOo

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