著者
林 桃子 張 冠文 茂登山 清文
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.13-21, 2015

イメージを言語を通して理解するのではなく,イメージを直接見ることによって受け止め,解釈すること(イメージリテラシー)が重要だと考えている.本稿では,イメージを理解するためのより効果的な方法への手がかりとして,人が写真を見る際の注視行動の特性を分析することを目的とする.写真の被写界深度と注視行動の関係についての実験と,注視率,注視範囲などから注視行動の特性を測るための実験を実施した.分析では,注視点のクラスタ間の距離,クラスタの範囲,タイムスパン,クラスタ数を特徴ベクトルとし,k-means++法を用いてクラスタ分けを行った.結果として,注視行動の特性に共通性を見いだすことができた.

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