- 著者
-
野澤 俊介
- 出版者
- 日本文化人類学会
- 雑誌
- 日本文化人類学会研究大会発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.2016, 2016
マリノフスキーが発案した「交感」概念を言語人類学、とりわけ記号論的視点から再考し、交感性に分析の眼差しを向けることが「やりとりの人類学」における方法論的、理論的枠組みへどのように寄与するのかを考察する。ヤコブソンのコミュニケーション「機能」論による記号論的整理を背景に、近年取りざたされつつある交感性に関する議論を鑑みながら、交感性に重点を置く言語観の実例としてアメリカと日本からのケースを紹介する。