- 著者
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竹村 和朗
- 出版者
- 日本文化人類学会
- 雑誌
- 日本文化人類学会研究大会発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.2016, 2016
本発表は、個人の語りを書くことについて考察する。録音された対話をそのままテクストにしたドゥワイヤーの実験的民族誌の手法と異なり、発表者は、Gの語りを録音せず、わずかなメモと記憶にもとづき会話の後に記したフィールドノートを材料とする。この違いにもとづき、個人の語りを書く人類学者の役割は、「立ち聞きする者」でも「対話者」でもなく、聞いた話を自ら解釈し再構成する「ノンフィクション作家」であると論じる。