著者
弓削田 綾乃
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.328_3, 2016

<p> 日本では、盆の時期に地域性の強い舞踊、いわゆる盆踊りが踊られてきた。それは現代社会で夏の風物詩ともなり、祖霊信仰にかかわる儀礼的意味合いを受け継ぐものもあれば、コミュニティの交流や娯楽の一環、心身の健康に寄与する身体活動として注目される事例等も見受けられる。また日本以外の国で、日系人を中心に愛好されたり、現地で独自の発展をとげたりした事例も存在する。このように多様性を有するようになった盆踊りは、江戸期においてはどのような様相をみせていたのだろうか。江戸の地では、大きな祭礼が催される一方で、盆踊りの開催記録が少ない。本研究では、文書や資料等の諸記録をもとに、江戸でおこなわれていた盆踊りの実態を探る。そして、江戸の盆踊りが現代に受け継がれてきた事例をとりあげ、現代社会における盆踊りの伝承意義を考察したい。</p>

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