著者
福岡 恩 柴田 充代 小田 麻未
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.68, 2016

<b>目的 </b>平成17年度乳幼児栄養調査の結果では、1歳以上の子どもを持つ親の食に関する悩みとして「偏食する」「よく噛まない」という項目を選択したものが平成7年~17年の10年で増加した。また、第2次食育推進基本計画に「よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心のある国民の割合の増加」を現状値70.2%に対し目標値を80%以上としている。本研究は、自身で調理し食べることにより様々な食品を積極的に食べるきっかけに、また、献立の工夫で「噛む」ことを意識できるよう、地域の未就学の子どもを持つ親子を対象に料理教室を開催し、終了後アンケート調査を実施した。<br><br><b>方法 </b>対象は平成25年11月より平成28年3月まで「楽しい親子クッキング」へ参加したのべ220組の地域の親子。献立に咀嚼を意識できるようなものを組み込み、調理・試食してもらった。また、実習後、アンケートを実施した。作った料理の味、硬さ、こどもの日頃の咀嚼に関してどのように感じているかなどについて質問した。データ解析はクロス集計(Microsoft excel)等で行った。<br><br><b>結果</b> 日頃の咀嚼は「できている」23%、「どちらかといえばできている」23%、「ふつう」35%、「どちらかといえばできていない」15%、「できていない」0%だった。また、日頃の咀嚼の有無と実習で作った料理の硬さについての評価の相関を検定したところ、有意差はみられなかったが、日頃の咀嚼が「できていない」群には実習の料理の硬さを硬いと感じる傾向がみられた。

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1 1 https://t.co/LkTSm5HxWT
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