- 著者
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箱井 英寿
柏尾 眞津子
- 出版者
- 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
- 雑誌
- 繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
- 巻号頁・発行日
- vol.51, no.2, pp.143-147, 2010
<p> 本研究では,健康意識が,衣食住の各生活領域にどのように関わっているのかを検討する.85の男女大学生を対象に調査を実施した結果,以下のことが明らかとなった.<br> 1)健康意識に関する項目を因子分析した結果,対人配慮志向,能動的志向,楽観的志向,非執筆志向の4因子が見出された.2)健康に関する一般的な行動項目を因子分析した結果,健康管理,快適志向,ふれあい,病気リスク回避の4因子が見出された.3)衣食住生活に関する行動を因子分析した結果,衣生活,食生活,住生活における健康行動構造が見出された.<br> これらの関連を検討した結果,対人配慮意識が人や動物とのふれあい行動や病気リスクを回避する行動を規定していること,能動的志向意識が衣生活に関連した行動を規定していることなどが見いだされた.また,他者とのふれあい行動と衣生活行動が関連していることが見いだされた.このように本研究からは,食生活に関する行動のみならず,装うことが健康行動に関連することが示唆された.</p>