著者
古川 浩
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.68-77, 2003

<p><tt><b>[本件は「都市型の競合脱線」である.脱線は日比谷線が中目黒直前の地下鉄抗口を出てすぐの緩和曲線に入った直後の地点で発生した.下り列車最後尾8号車の1位車輪が外軌から浮き上り,内軌側に離脱した事が発端である。この時1位は落輪せず,そのまま前進して踏面がレールと再接触後フランジがレールの上面に飛び移るようにしてのり上り,斜め右に走って外軌の外側に落輪した.原因は乗客の座席位置が対角でこれに輪重比が重畳して大きくなった事と,多様な軌道狂いがたくさんあってこれらが</b></tt><tt><b>競合した事によるものであるが,ガードレールも欠落していた. </b></tt></p>

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