- 著者
-
中澤 弥子
- 出版者
- 一般社団法人 日本家政学会
- 雑誌
- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, 2015
<b>目的</b> 発表者は、文化庁の派遣事業で平成26年度文化交流使として、ヨーロッパ7か国(フランス、ドイツ、ポーランド、ハンガリー、イタリア、スロバキア、イギリス)で約2か月間、日本の食文化を紹介する交流活動を行った。本研究の目的は、その活動参加者を対象としたアンケート調査結果から、ヨーロッパ7か国の日本食文化への関心について明らかにすることである。<br><b>方法</b> ヨーロッパ7か国での日本食文化についての講演会及び日本食のワークショップ等、文化交流活動の参加者を対象に、日本食文化への関心等について各母国語(イタリアの食科学大学の学生は英語)でアンケート調査を行い、その結果について検討した。<br><b>結果</b> ドイツ・ベルリンで行った太巻き祭り寿司のワークショップの参加者24名のアンケート結果では、全員が「今日の講演会及びワークショップを楽しめた」、「食した日本食(太巻き祭り寿司・味噌汁・日本茶)はおいしかった」、「日本食の作り方を、また、機会があれば習ってみたい」及び「日本の食文化または日本食について関心がある」と回答した。好きな日本食には、寿司、刺身、天ぷら、味噌汁、ラーメン、うどんなどが自由回答され、日本食の好きなところとして、健康的、食して美味しいのみならず目でも楽しめる、様々な味覚が楽しめる、油脂が少なく重くない等が自由回答された。その他6か国の調査結果でも同じ傾向の回答が得られ、日本食文化への関心の高い参加者が多かった。