著者
小林 繁男
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.126, 2015

森林再生を促すようなファシリテーション過程と妨げるようなコンペティション過程は、森林伐採やギャップ形成などの攪乱に伴う二次遷移において起る(Tilman, 1988)。これらの過程は荒廃二次林の動態を含め、主なる林床植生の動態によって推察できる(Kobayashi 2014)。本研究はこのような二次遷移を?年間に渡る林床植生の動態研究を行ってきた結果により、種数(S)―面積(A)曲線に及ぼす影響とそれに関わる環境傾度が、パイオニア林床植生が植物多様性の変化に及ぼす影響を明らかにする。メクロン流域試験地の熱帯季節林択伐跡地で、1992年~2014年までのパイオニア4種をもとに解析を行った。調査地は200mX200mの2ヘクタールの中で、野生バナナ、バウヒニア、スターキュリアとタケのプロットを5mX5mと5mx10m(タケのみ)の調査地を設定した。バナナは22年間で完全に消失した。タケは巨大な2つのクランプが、優占分布していた。繁殖効率のデータから説明できる。種数-面積曲線におけるこれら林床植生の動態と環境傾度を併せて、熱帯季節林二次林の動態を考察した結果、S-A関係において、環境傾度を置き換えられない結果になった。

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こんな論文どうですか? タイ・メクロン流域の熱帯季節林における約20年間のパイオニア林床植生の動態と種数面積曲線(環境傾度)に及ぼす影響(小林 繁男),2015 https://t.co/HRciZysmZ5
こんな論文どうですか? タイ・メクロン流域の熱帯季節林における約20年間のパイオニア林床植生の動態と種数面積曲線(環境傾度)に及ぼす影響(小林 繁男),2015 https://t.co/ZFvTynMiHt

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