著者
瀬崎 圭二
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.51-63, 2011

<p>石原慎太郎「太陽の季節」は、発表当初から毀誉褒貶の激しい作であったが、その背景には、青年男女が自らの世代に近い作家の作品を消費するような戦後大衆社会の姿がある。もともと映画との親和性を持っていたこの作が実際に映画化され、「太陽族」という現象と流行語を生むほどの物語として大衆に消費されていったとき、アメリカの文化を吸収したところに生成した湘南のそれは、国内の海辺へと蔓延していったのである。</p>

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こんな論文どうですか? 〈現代文学〉の風景:—物語の大衆消費と石原慎太郎「太陽の季節」—(瀬崎 圭二),2011 https://t.co/Ldeg2WO2YA <p>石原慎太郎「太陽の季節」は、発表当初から毀誉褒貶の激しい作であったが、その背景に…

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