著者
田邉 智
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.148_3, 2017

<p> 本研究では、スリーポイントショットの成功試技と失敗試技の動作を比較することで、ショットを安定して成功させるための動作要因を明らかにしようとした。被験者は大学バスケットボール部に所属する男子3名であった。被験者にはバックボードを使わず、直接リングをねらってスリーポイントショットを打つよう指示した。その時の身体各部位およびボールに貼付した反射マーカーの座標を、3次元モーション計測システムを用いて算出した(250Hz)。リリースパラメータについて、成功試技に比べ失敗試技(リングをオーバーした試技)では投射角度が有意に低く、投射位置(前後方向)は有意にゴール方向であった。一方、ボール初速度と投射高に有意差は認められなかった。各関節運動によって生み出されたボール速度ベクトルの方向を調べたところ、肘の伸展および手首の掌屈動作によるボール速度ベクトルは失敗試技の方が有意に下を向いていた。つまり、失敗試技では、よりゴール方向でボールを投げていたため、肘や手首の位置もゴール方向になり、それによって肘の伸展および掌屈によるボール速度ベクトルが下を向いてしまい、ボールの投射角度が低くなったと考えられた。</p>

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