著者
春名 匡史
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.144_1, 2017

<p> 体幹伸展運動に伴う肩甲骨後傾運動は、オーバーヘッドスポーツで障害予防やパフォーマンスアップに重要となる。本研究の目的は、体幹伸展時の、肩甲骨と、上位胸椎、下位胸椎、腰椎および肋骨運動の運動連鎖を定量評価することである。対象は20歳代健常成人男性6名。対象者の肩甲骨、胸腰椎および肋骨(肋骨下縁に6個貼付)の骨特徴点に赤外線反射マーカを貼付し、端座位での体幹中間位と体幹最大伸展位(視線前方注視かつ上肢脱力位)を光学式モーションキャプチャ・システムにより静的に計測した。カメラ座標系に対する肩甲骨座標系の回転を肩甲骨の外観上の運動とし、胸部座標系に対する肩甲骨座標系の回転を肩甲骨の胸郭に対する運動とし、それぞれオイラー角で表現した。上位胸椎(1–7胸椎)、下位胸椎(7–12胸椎)、腰椎(12胸椎–5腰椎)および肋骨運動は各マーカ間の距離の和で表現した。肩甲骨前後傾、上位胸椎、下位胸椎、腰椎および肋骨運動それぞれに対して、体幹中間位から体幹最大伸展位への変化量を求めた。外観上の肩甲骨後傾運動は下位胸椎伸展に、胸郭に対する肩甲骨後傾運動は腰椎伸展および肋骨下制に影響されることが明らかとなった。</p>

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体幹伸展と肩甲骨後傾 ✅外観上の肩甲骨後傾運動は下位胸椎伸展に、胸郭に対する肩甲骨後傾運動は腰椎伸展および肋骨下制に影響されることが明らかとなった。 https://t.co/LIk8U32WnE

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