- 著者
-
橋本 佐由理
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.68, pp.249_3, 2017
<p>【目的】子育てをめぐる社会問題は多く、不安やストレスを抱える母親が増加している。そこで本研究では、妊娠期や育児期(乳幼児)の母親を対象に子育て支援講習会を開催し、参加者の自己イメージ認知、支援認知、育児自信感や不安感などに変容がみられるか否かを検討した。【方法】講習会は1回2時間、内容は、1回目は気質コーチング法による「自分とパートナーの性格の良さを知り子育てに活かそう」(参加者8名)、2回目は情緒安定法とあるがままの自己法による「子育ての不安やストレスと上手につき合うコツ」(参加者7名)である(分析対象は7名)。本研究は研究倫理委員会の承認と参加者の同意を得て行った。【結果と考察】2回の講習会の前後で、自己イメージや支援認知の向上、育児自信感の向上と育児不安感の低下が見られた。家族への支援認知の向上は、気質コーチング法による人の性格のコアである気質理論の知識活用によりパートナーへの認知が変容し、その良さを認識できたことによるのであろう。さらに情緒安定法とあるがままの自己法により、自己や自己を取り巻く環境への感受性が変容し、自己イメージや育児への自信や不安が良好に変化したと考えられる。</p>