著者
松本 奈緒
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.274_2, 2017

<p> 近年、教員養成課程を持つ大学において、教員免許取得希望の学生の省察力や反省的思考力の育成が重要視されている。省察とは授業の振り返り活動のことであり、教育活動を確立した教授技術を適用する営みとして捉えるのではなく、教育の複雑な状況下で問題解決を行った自己の実践を省察的に振り返り解決策を求める営みとして捉える。将来、反省的思考活動を含めて活動を行える教師になるために、省察活動を含めた様々な活動が教員養成課程を持つ大学で試みられ、保健体育分野においてもいくつかの実践例が行われている。本研究では、大学の学部における模擬授業を含めた授業の中で省察活動を行い、その省察内容がどのような特徴を持つのか、また、学生の2年次と3年次ではどのように省察内容が深まっていくのか明らかにすることを目的とする。研究の結果、以下の点が明らかとなった。2年次に関しては、声の大きさや話し方、単調に進行するだけの授業への反省、時間配分の不足、教材そのものに関する感覚的な把握に関する省察があった。3年次に関しては、めあてに関する意識、生徒の行動に対するリアクション、自己評価と他者からの指摘のズレの認識に関する省察があった。</p>

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