著者
弓削田 綾乃
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.51_3, 2017

<p> 日本の夏の風物詩である盆踊りは、平安時代に起源をもつともいわれ、元来、民衆の信仰を体現したものだった。現代では、伝統様式が保たれているもの以外にも、町内のイベントや生涯教育・健康推進活動、海外でのフェスティバル等、様々な形で行われている。このような多様性を有する日本の身体文化を、グローバル教育に活用した事例を報告したい。</p><p> 大学の全学生が履修可能な保健体育科目として、盆踊りを主題にした実技「Bon Dance」を実施している。主たる使用言語は英語とし、浴衣を着用して行う。留学生と日本人学生(帰国子女を含む)が混在する状況であり、個々の感じ方・考え方に齟齬が生まれやすい。しかしそのことが、かえって相互に新たな気づきをもたらしていると感じる。本報告を通して、異なる背景をもつ学生たちが、それぞれの視点を持ちつつ、固有の身体文化を共有し理解することの意義を考えてみたい。</p>

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