著者
宮﨑 達二郎 野田 尚昭 佐野 義一
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.166-177, 2018
被引用文献数
7

本論文では,単純重ね合わせ継手に固有な2つの異なる特異応力場の強さを便利に求めることのできる実用的な解析方法を提案する。この方法では,例えば突合わせ接手は,基本問題と未知問題で同じメッシュパターンを用いて有限要素法(以降FEMと呼ぶ)解析し,得られた界面端部のFEM解析によって得られた応力(以降FEM応力と呼ぶ)の比から特異応力場の強さを求める。一方,単純重ね合わせ継手は特異性指数に応じた異なる2つの特異応力場の強さを有するので工夫が必要となる。そこで本論文では,特異性の違いに基づいて界面端部のFEM応力を分離し,2つの特異応力場の強さを求める。実材料の材料定数を考慮して提案する解析法で行い,他の解析結果と比較することで本解析法の精度および実用性について検討した。その結果,通常解析困難とされる特異性指数が1に近い場合においても,少ない計算時間で特異応力場の強さが精度良く求められることが確認された。

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単純重ね合わせ継手に固有の2つの特異応力場の強さを求める実用的解析法について : https://t.co/zXhBBd0ANI

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