- 著者
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林 美鈴
神里 興太
照屋 孝二
渕上 竜也
垣花 学
- 出版者
- 日本蘇生学会
- 雑誌
- 蘇生: 日本蘇生学会雑誌
- 巻号頁・発行日
- vol.37, no.1, pp.8-11, 2018
<p>目的:内科敗血症性ショックに対しエンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)を施行した症例を検討した。方法:過去5年間で当院ICUにおいてPMX-DHPを施行した内科患者を後方視的に検討した。結果:PMX-DHP導入の28日後死亡率は54%だった。CAI(catecholamine index)の改善は有意ではなかったが,CAIが改善した患者は28日死亡率が低かった。低心機能患者および,新規抗生剤開始からPMX-DHP導入まで1日以上経過した患者の死亡率が高かった。結論:内科敗血症性ショック患者にPMX-DHPを行っても死亡率は高いままだった。特にPMX-DHP導入が遅れた症例で死亡率が高かった。</p>