- 著者
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川越 進也
橋本 尚隆
小島 敏靖
池田 拓
- 出版者
- 一般社団法人 照明学会
- 雑誌
- 照明学会 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.9, 2008
110Vタイプのミラー付ハロゲン電球は、コンパクトで手軽な光源として、主として店舗において使用されているが、近年は住宅用としても普及し始めており、昨今のCO2排出量削減に向けた社会的な取り組みの中で、より一層の省電力化が求められている。110Vタイプのミラー付ハロゲン電球は、コイル形状をコンパクト化し、集光性を向上させることで高効率化(省電力化)が可能である。そこで従来品の消費電力40Wで得られる配光特性を25%省電力した30Wで実現可能かどうかを、2重巻きコイルと、今回新たに開発を行ったフラット形状のシングルコイルを用いて試作・評価を行った。その結果、2重巻きコイルでは従来品同等の配光特性が得られたものの、耐衝撃性能が極端に低下し、結果としてランプ短寿命が発生しやすいことが確認された。フラット形状にコイリングしたシングルコイルは、耐衝撃性能を従来品同等以上に確保しつつ、発光長を従来品約9mmから約5mmへと、従来比約55%にコンパクト化できたことで、集光性が向上し、消費電力40Wから30Wへの25%省電力を実現することができた。