著者
池田 貴裕
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.43, pp.35, 2010

近年、高輝度LEDが実用化され新しい固体光源として注目されている。一方、建造物や樹木等を特長的に明るく浮かび上がらせる従来のライトアップは、周辺に対する光害、高い消費電力とメンテナンスによる維持管理費の増大、発熱などによる安全性の確保などの問題がある。本論文では、高輝度LED本来の特長である高い指向特性を活用した高指向性LED照明装置「ホロライト」(英語表記HOLORER-it!)の新しい応用研究として、多数のホロライトを用いた遠隔ライトアップ実験を行った。本実験は、静岡県浜松市舘山寺町にある県立森林公園大草山の景観照明の一環で行われた。実施期間は、平成21年9月19日から11月23日の金土日祝の計34日間である。大草山は静岡県県営林であり、人工物を設置することが禁じられている。そこで、大草山から500m離れた対岸にホロライトを設置し、大草山を遠隔からライトアップする実験を試みた。結果して、500m遠方にある大草山を部分的にライトアップすることに成功した。高い安全性と環境性能、低消費電力、メンテナンスフリーのために維持管理費の低減、従来に無い新しいライトアップ方法として期待される。

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クリスマス イルミネーションが樹木に及ぼす悪影響について書かれた本、雑誌がないでしょうか。

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浜松市舘山寺町にある大草山の中腹に「大(おお)」と「山(やま)」の文字を投光する照明実験を行いました。照射距離は約800m。消費電力は約150W。2009年に初めて実施した大草山での遠隔ライトアップ実験から10年余り経過し、大きな技術の進歩がありました。#ホロライト https://t.co/WtGWwaiPxU https://t.co/aNoaRALvxh

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