著者
八巻 睦子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.96, 2002

日本の治安悪化に対する認識の高まり、単身世帯の増加や地域社会の紐帯の弱化から、防犯や緊急時対応について、警察や消防という公的機関、あるいは従来型の相互扶助組織のみに頼らず「安全」な生活を送ることが求められる。そこで、日常生活における人々の防犯意識と実施している安全対策の現状について調査を実施した。結果、「危険や不安を感じるとき」で最も高値を示したのは「夜遅く帰宅するときの帰り道」である。また20∼30歳代の女性では自己の安全に対する不安が強いのに対し、40歳代の女性では子どもの安全に対する不安が強い。安全対策としては、「戸締りをしっかりする」「二重ロックにする」という鍵に関する回答が多い。次いで「防犯ベルを持つ」、「携帯電話を持つ」、「家族で連絡を取り合う」が続く。

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