著者
井上 宗宣 阿部 敏明 岩崎 克彦 加藤 正
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要
巻号頁・発行日
vol.29, pp.108-109, 2003

ナランタリド(<b>1</b>)は、2001年、メルク社のグループにより真菌(<i>Nalanthamala</i> sp. MF 5638)より単離、構造決定された電位依存性カリウムイオンチャンネルKv1.3阻害活性を示し、新しい作用機序を有する免疫抑制剤としての可能性が示唆されている天然有機化合物である。我々は、ナランタリド(<b>1</b>)の医薬的な価値に注目し、本化合物の効率的かつ柔軟性に富んだ合成法を開発することを主な目的として合成研究を開始した。今回、光学活性なナランタリドの全合成を初めて達成したのでその経緯につて報告する。 出発原料として光学活性なウィーランドミッシャーケトン類縁体(<b>2</b>)を用い、14段階を経てホモプレニル部を導入した化合物<b>3</b>を合成した。続いて、[<i>2, 3</i>]-Wittig転位(<b>3</b>→<b>4</b>)によりエキソオレフィン部の導入および5位の不斉中心を構築し、ピロン環(<b>6</b>)とのカップリング反応(<b>5</b>+<b>6</b>→<b>7</b>)を鍵段階として、光学活性なナランタリド(<b>1</b>)の合成に成功した(Scheme 1)。

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こんな論文どうですか? ナランタリドの全合成(井上 宗宣ほか),2003 https://t.co/CnWi13nYIC ナランタリド(<b>1</b>)は、2001年、メルク社のグループにより真菌(<i>Nalant…
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