- 著者
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和田 浩一
- 出版者
- 視覚障害リハビリテーション協会
- 雑誌
- 視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集
- 巻号頁・発行日
- vol.18, pp.56, 2009
画面読み上げソフトを使用してパソコンを操作している視覚障害者の多くがタッチタイピングをマスターしてパソコンを操作している。ほとんどの場合、qwerty配列のキーボードを使用して、両手を使ったタイピングを行っている。視覚障害者は文字入力だけでなく、編集操作や様々なアプリケーションソフトの機能をキーボードの操作で行っている。 ところが、脳血管障害の後遺症など、上肢の運動機能が低下して、片手のみしか使えなくなった場合には、片手によるキーボードの入力をしなければならない。文字入力の速度や操作が困難となり、大きな不便を感じることとなる。 そこで、この問題を解決するための方法を検討した。片手で能率の良い操作をするためには、手の移動と正確な定位が重要である。定位を容易にするための触知マークの貼付やキーの配置の変更、組合せキーの設定によって、正確でスムーズな文字入力及びパソコン操作ができたので報告する。