著者
竹内 紗央里 田手 早苗
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.142, 2018

目的:TDS (Temporal Dominance of Sensations)とは、時間経過に伴うサンプルの質的変化を測定し表現する手法であり、近年新しい官能評価手法の一つとして企業などで取り入れられている。この手法を用いることで、サンプルを口の中に入れてから経時変化する風味の特徴を把握することが可能となる。multi-sip TDSとは、一般的なTDSがひと口飲み込んだ場合の評価であるのに対し、サンプルを複数回飲み込むことで飲料の実際の飲用場面に近づけたTDSの派生法である。今回は、弊社より発売しているReady To Drinkタイプのブレンド茶である十六茶が、狙い通りに改良できているか確認するために評価を行った。<br>方法:社内パネル約30名(20~60代男女)に対して、現行十六茶・新十六茶・競合品の計3品を約8℃で提供し、TDS法とmulti-sip TDS法による評価を実施した。項目は "苦味・渋味""甘味・うま味""お茶の風味""香ばしい香り""スッキリ感""コク"の6項目を使用した。<br>結果:TDSの結果より、新十六茶は現行十六茶と比較して後半の"香ばしい香り"の選択率が有意に高く、狙い通り味わいと香りを強化できていることが確認できた。またmulti-sip TDSの結果より、新十六茶は3口目の最後で"スッキリ感"が感じられていることから「スッキリゴクゴク飲める」という十六茶の特徴を保持していることも確認できた。

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