著者
小林 好信 橋本 佐由理
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.231_2, 2018

<p> 本研究は、大学陸上競技選手のスポーツ傷害と心理社会的要因との関連を明らかにすることを目的に、自記式質問紙による前向き調査(1回目調査は2016-2017年、2回目調査は1年後に実施)を行った。分析対象は1回目調査時点にて傷害のない男女陸上競技部員(n=172)とした。1年間に、試合出場は可能であるが傷害を負った選手が13名、傷害により出場不能となった選手が22名であった。そこで、試合出場可能と不能とに分け、1年間の傷害発生の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った。性別で調整した結果、出場可能な傷害の発生では、健康管理の自信感のオッズ比が0.67(p<0.01)であった(判別的中率89.6%)。軽傷な傷害を予防するには、日常生活の健康管理を行う自己効力感を高めることが重要であることが示唆された。また、出場不能となる傷害の発生では、二次元レジリエンス要因尺度の楽観性のオッズ比が0.72(p<0.05)、他者心理の理解のオッズ比が1.58(p<0.01)であった(判別的中率87.9%)。不安を感じずに楽観的でいることが傷害予防には有用であり、外交的な傾向が怪我の可能性を高めることが示唆された。</p>

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こんな論文どうですか? 10保-24-口-05 大学陸上競技選手のスポーツ傷害とスポーツ活動をめぐる心理社会的要因との関連(小林 好信ほか),2018 https://t.co/utKZyYP5rp <p> 本研究は、大学陸上競技選手のスポーツ傷害…

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