著者
岩倉 成志 高橋 郁人 森地 茂
出版者
一般財団法人 運輸総合研究所
雑誌
運輸政策研究 (ISSN:13443348)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.31-40, 2013

<p>相互直通運転が行われ,遅延が発生しやすい路線環境にある東急田園都市線と東京地下鉄半蔵門線を対象に,遅延の連鎖のメカニズムを分析し,列車ごとの遅延時間をマルチエージェントモデルで再現し,遅延対策効果を予測する技術を開発した.中核となる駅間走行時間推計モデルと乗降時間推計モデルの2つのサブモデルの現況再現性は良好な結果を得ることができた.サブモデルを統合したモデルの再現精度は,再乗車旅客の行動の再現に未だ課題があるものの一定の精度は得られたものと考える.またいくつか遅延対策の効果を予測した結果,示唆的な情報を得ることができた.</p>

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