著者
岡野 由実
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.270-274, 2018

<p>一側性難聴による聞こえは,限られた聴取場面において困難が生じ,情報の高次化と聴取場面の複雑化に伴い,社会人期において障害が顕在化していく傾向がある。言語発達途上の小児では成人に比べ,より騒音下で聞き取りが困難となることが指摘されており,そのような聴取困難状況が持続することにより,個人差は大きいものの,言語発達や学校適応に影響が生じている例もいる。新生児聴覚スクリーニング検査により,先天性一側性難聴児が一定数発見されているが,一側性難聴児に対する支援方針は確立されていない。また,診断後の一側性難聴に関する情報不足により,将来の見通しが持てず子育てに不安を抱えている家族も少なくない。家族の認識が一側性難聴児本人の障害認識に影響を及ぼす可能性もあり,本人や家族に対し,一側性難聴による障害実態に即した支援や助言が要請されていると考えられる。</p>

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本文冒頭より引用 "家族の認識が一側性難聴児本人の障害認識に影響を及ぼす可能性もあり,本人や家族に対し,一側性難聴による障害実態に即した支援や助言が要請されていると考えられる。" CiNii 論文 -  一側性難聴児支援と家族への助言:診断期から青年期を展望して https://t.co/LoQnXw8qse #CiNii

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