著者
中村 秀郷
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.75-88, 2019

<p>本研究の目的は,保護観察所の保護観察官がソーシャルワークで直面する困難性への対処プロセスの構造・展開を明らかにし,その実態を体系的に整理することである.保護観察官23名を対象として,インタビュー調査による半構造化面接を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて逐語データの分析を行った.分析結果から15個の対処プロセス概念が生成し,概念間の関係性から〈保護観察官としてのアイデンティティーの意識〉,〈対象者との関係構築の姿勢〉,〈組織ライン・ピアによるフォロー〉,〈他機関との関係構築の姿勢〉,〈保護司との協働態勢の姿勢〉,〈処遇の展望化〉の6つのカテゴリーに収斂された.本研究では保護観察所の保護観察官に共通する困難性への対処プロセスを明らかにし,刑務所出所者等の社会内処遇の実践現場で直面すると考えられる困難性への対処方法,さらには効果的な処遇や有効なアプローチについて示唆を与えた.</p>

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CiNii 論文 -  保護観察官がソーシャルワークで直面する困難性への対処プロセスに関する一考察――保護観察所の保護観察官へのインタビュー調査から―― https://t.co/HdOwp94HAC
CiNii 論文 -  保護観察官がソーシャルワークで直面する困難性への対処プロセスに関する一考察――保護観察所の保護観察官へのインタビュー調査から―― https://t.co/HdOwp94HAC
CiNii 論文 -  保護観察官がソーシャルワークで直面する困難性への対処プロセスに関する一考察――保護観察所の保護観察官へのインタビュー調査から―― https://t.co/ttOAtMyzJX #CiNii

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