著者
井上 貴昭 松田 公志
出版者
日本泌尿器内視鏡学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.180-183, 2018

<p> 近年の上部尿路結石に対する尿路内視鏡治療は劇的な進歩を遂げ始めている. このような変遷の中にあっても未だ2cm以上の腎結石に対しては経皮的腎砕石術 (percutaneous nephrolithotomy : PNL) が標準的な治療であるのには変わりはない. PNLもstandard PNLから始まりmini-PNL, ultramini-PNL, そしてmicro-PNLと細径化の波が来ているのは間違いない. しかし, いくらトラクトサイズを小さくしてもいくつかのステップを踏み間違えるとPNLは多くの合併症を引き起こす可能性がある. その最初のステップが"経皮的穿刺"である. PNLは経皮的穿刺技術の有無でその後の流れの多くが影響されるといっても過言ではない. 穿刺の成功の有無を"確認する"こと, それはその後のトラブルを避けるためにもとても大切なステップと思われる.</p>

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