- 著者
-
井上 裕美子
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.70, pp.164_2, 2019
<p> バランス能力の維持が、高齢者のQOLを高めるためには、必要とされている。バランス能力を維持向上するためには、まずバランス能力を計測し、現状の能力を把握して貰うことと、体験者のバランス能力に見合ったトレーニングが行えるシステムが必要であると考えた。また、トレーニングを継続するためには、システムを手軽に利用して貰うことも必要である。本研究では、簡易に使用可能なシステムとして、加速度センサでバランス能力を測定する「測定モード」と、体験者のバランス能力に適したトレーニングを提示する「トレーニングモード」の2つのモードを作成した。本システムの構成は、シングルボードコンピュータ(BITalino、Plux)と加速度センサ、制御用PC、モニタ、スピーカとした。体験者の額部分にヘアバンドで装着した加速度センサで、身体の揺れを計測し、その値を基準とし、5段階のバランス能力の判定を行った。バランストレーニングでは、不安定な地面を再現する体幹トレーニングマット(CORE MOVE、 ウーマンジャパン)を用いてバランス能力に応じたトレーニングを提示し、バランス能力の向上を目指した。</p>