著者
阿部 敬信 長谷部 倫子
出版者
九州産業大学 人間科学会
雑誌
人間科学
巻号頁・発行日
vol.2, pp.17-28, 2020

<p>本研究の目的は,ろう児の第二言語としての日本語の読解力を評価する方法を開発することにある。そのために日本で暮らす外国人児童生徒のための日本語能力の評価である「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント;DLA」の考え方を援用し,Visual-Gestural modeの言語を用いるろう児の適性に応じた手続きをとる評価法とした。それを日本手話・日本語バイリンガル教育を実践しているろう学校小学部のろう児に対して試行することによって,第二言語としての日本語の読解力評価法の構成概念妥当性を検討した。その結果,本評価法の評価ツール〈読む〉では,あらすじ再生や「あらすじチェック」等を行うことで,その解答やテキストの日本語文の読みの実態や課題が個別に明らかにできた。また,語彙数や文型を考慮したリライトされた読み物は,ろう児が,日本語のテキストを読み味わうこと,すなわち読書を楽しむことを学ぶ上で有効であることが示唆された。</p>

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この論文には「ろう児自身が指文字を記憶する為には口形と共に指文字表出時の運動感覚を同期させる事で記憶する際の手がかりとして用いているかも」と.益々興味深いぞ. CiNii 論文-日本手話・日本語バイリンガル児童の第二言語としての日本語の読解力評価に関する研究 https://t.co/FrkHuXdYjz #CiNii
一部引用させていただきたく。 CiNii 論文 -  日本手話・日本語バイリンガル児童の第二言語としての日本語の読解力評価に関する研究 https://t.co/FrkHuXdYjz #CiNii

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