著者
日吉 真美
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.52-62, 2019

<p>本研究の目的は「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたものを本人の視点から明らかにすることである.2017年度に全国68カ所のひきこもり地域支援センターを利用する当事者に対するアンケート調査を行った.分析方法は,anova4による分散分析を用いた.分析の結果,次の特徴が見られた.それは「人と接することに対する恐怖」,「家や部屋から出ることに対する不安」,「何かしようという気力のなさ」,「過去のつらい出来事の想起」,「人の視線に対する恐怖」,「乗り物(電車など)に乗ることに対する恐怖」,「他人の価値観の受容のできにくさ」,「自分の中で何が起こっているかの認識の低さ」,「親子関係の悪さ」,「自分の病気や障害に対するつらさ」,「不登校やひきこもり経験に対する負い目」,「自分自身の自信のなさ」であり,この12の経験が「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたものの一部であることが示唆された.</p>

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CiNii 論文 -  「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたもの――全国のひきこもり地域支援センターを利用している当事者の主観的な体験に着目して―― https://t.co/Wt14iaOmlD
CiNii 論文 -  「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたもの――全国のひきこもり地域支援センターを利用している当事者の主観的な体験に着目して―― https://t.co/Wt14ib6vzL
CiNii 論文 -  「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたもの――全国のひきこもり地域支援センターを利用している当事者の主観的な体験に着目して―― https://t.co/Wt14ib5XKd
CiNii 論文 -  「ひきこもり」当事者が乗り越えてきたもの――全国のひきこもり地域支援センターを利用している当事者の主観的な体験に着目して―― https://t.co/h3h6ytECEq #CiNii

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