著者
井出 雄二
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>昭和39年に東京営林局から発行された、「伊豆林政史」は、後北条時代から明治時代までの天城山の森林管理について、資料に基づき幅広く紹介したもので、森林史を考究する上で重要な文献である。この論考の基礎とされた資料が資料編として保存されている。これらは、昭和34年から二か年、弓削俊昭が公務として収集した伊豆各地の旧家所蔵の古文書の書き写しなど約1,200点からなり、これまで天城山の森林管理や利用に関する論文に引用されてきた。収集から60年が経ち、古文書原本へのアクセスが困難になる中、資料編の文書群の価値はますます高まっている。しかし、具体的記述については、資料編を直接参照する以外にその内容を知ることができない。ところが、資料編には、ページが振られていないうえ、目次、索引も存在せず、必要な資料を探し出すことは大変困難である。そこで、筆者は、資料編の活用を期し、その画像ファイル(PDF)を作成するとともに、詳細な目録を調製した。なお、資料編は、その学術的価値から、日本森林学会の「林業遺産」(2016年度)に選定されており、令和元年9月現在、関東森林管理局伊豆森林管理署に保管されている。</p>

言及状況

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「伊豆林政史ー資料編」詳細目録の調製 https://t.co/dQH7bW4haY

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