著者
中村 昇平
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

本発表は、武術実践を通して醸成される集落の帰属意識が、同時に民族意識に現実味を与える実態を説明する。発祥地が明確に把握されたまま各地に伝播した武術流派がいかにして「集落独自の伝統実践」として実感され、それがいかにして民族意識とつながるのかを、技の「理解」と「改変」への態度から説明する。からだの感覚に染みつくような種類の技法の教授・学習の実践を通して帰属意識が実感され、強化される過程を明らかにする。

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「技の意味や効用が、体感と論理に支えられて、即座に他者に伝達可能であるからこそ、そこに個人が加える改変が「適切」なものとして説得力をもち、尊重される」というのは非常に面白い点だな https://t.co/YAGQPDUXcn

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