著者
宮平 盛晃
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

台東県パイワン族の2村落を対象に、動物を要する村落レベルの儀礼や、狩猟といった動物との関わり方の実態に焦点を当てた分析から、それら動物の可変性と不変性の原理を考察した。分析の結果、両村落とも儀礼に要されていた野生動物の猪は市販の豚へと変化し、本来なら、猪を使いたいという意識が存在するものの、法律的な問題、狩猟を行える若者の不在、豚肉を安くて容易に入手できるという経済的かつ合理的な理由から、その実現は非常に困難であるという現状が明らかになった。

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台湾原住民における祭儀に要される動物の可変性と不変性の原理:台東県パイワン族(排湾族)を巡る猪と豚を事例に : https://t.co/4Fz90tDsB5

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