著者
岩田 遼 佐藤 啓央 中山 恵介
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.I_769-I_774, 2019

<p> 湖沼や沿岸域で密度差や水温の違いから生じる密度成層場において,風や潮汐などの外力が作用することで内部波が発生する.特に安定して進行することが知られている内部ソリトン波では,plunging breaker,collapsing breaker,surging breaker,fission breakerの4つの砕波形態があることが知られており,各砕波形態によって物質輸送の特徴が異なると考えられている.これまでの研究で,密度界面が薄い場合における砕波形態の分類指標は示されているため,本研究では密度界面が厚い場合においても現在の指標が適用可能かどうかについてFantomを用いて解析を行った.その結果,collapsing breaker,surging breakerではほぼ変化はなく,残りの2形態でも大きな変化は見受けられなかった.砕波位置においては,層厚変化に伴う変位は微小である一方で,遡上距離はfission breakerにおいて違いが見られた.以上のことから層厚が変化しても現在の砕波指標は適用可能な一方,変化する点も存在することが結論として導かれた.</p>

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こんな論文どうですか? 密度躍層の厚さ変化に伴った内部波の砕波形態に関する研究(岩田 遼ほか),2019 https://t.co/obqJgeHmEh <p> 湖沼や沿岸域で密度差や水温の違いから生じる密度成層場において,風や潮汐などの外力が作用…

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