著者
山下 啓 柿沼 太郎 山元 公 中山 恵介
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.I_6-I_10, 2012 (Released:2012-11-15)
参考文献数
7

Mach stems generated by the oblique interaction of waves were numerically simulated using a set of nonlinear equations derived on the basis of a variational principle without any assumptions concerning wave nonlinearity and dispersion. The Mach stems showed a larger amplification rate defined along the nondimensional time as the incident wave height to water depth ratio was larger and the water depth to incident wave length ratio was smaller. When the Mach stem reflected at a vertical wall, its wave height became remarkably large without wave breaking. A new method was proposed to consider the boundary conditions on a vertical wall which was set diagonally across computational grids. The wave amplification at the head of a bay depended on not only the incident-wave parameters but also how large the Mach stem was amplified.
著者
緒方 敬亮 中山 恵介 尾山 洋一 駒井 克昭 堀井 慎太郎 曽宮 雄一郎 熊本 悦子
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.I_1267-I_1272, 2020 (Released:2021-11-30)
参考文献数
10

国の特別天然記念物である阿寒湖のマリモは減少傾向にあり,生長や球化,維持機構に関する知見の集積が急務となっている.本論文では,マリモの挙動に個別要素法(DEM)を適用し,DEMにおける弾性係数
著者
岩田 遼 佐藤 啓央 中山 恵介
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.I_769-I_774, 2019

<p> 湖沼や沿岸域で密度差や水温の違いから生じる密度成層場において,風や潮汐などの外力が作用することで内部波が発生する.特に安定して進行することが知られている内部ソリトン波では,plunging breaker,collapsing breaker,surging breaker,fission breakerの4つの砕波形態があることが知られており,各砕波形態によって物質輸送の特徴が異なると考えられている.これまでの研究で,密度界面が薄い場合における砕波形態の分類指標は示されているため,本研究では密度界面が厚い場合においても現在の指標が適用可能かどうかについてFantomを用いて解析を行った.その結果,collapsing breaker,surging breakerではほぼ変化はなく,残りの2形態でも大きな変化は見受けられなかった.砕波位置においては,層厚変化に伴う変位は微小である一方で,遡上距離はfission breakerにおいて違いが見られた.以上のことから層厚が変化しても現在の砕波指標は適用可能な一方,変化する点も存在することが結論として導かれた.</p>
著者
高橋 修平 佐々木 正史 大橋 鉄也 川村 彰 榎本 浩之 鈴木 聡一郎 高橋 清 亀田 貴雄 菅原 宣義 堀 彰 舘山 一孝 中山 恵介
出版者
北見工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

研究課題について次のような成果を得た。(1)知床半島は海氷の流れに対して「せき止め効果」を持ち、北海道で最も長く海氷が接岸する。(2)知床峠の山間部では吹き払いによる無雪区間と5m以上の吹きだまり区間と地形に依存する積雪特性が得られた。(3)知床半島で陸生動物も入った栄養塩循環が確認された。(4)送電線がいしに海塩汚損と着氷による電力障害を観測し、低温実験室内でも再現できた。(5)雪氷環境と人間社会に関する様々な課題が研究された。