著者
梅田 和徳
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.325-329, 2020

<p>デジタルデンティストリーは,歯科治療のクオリティや安全性を向上させ,歯科医業のワークフローそのものをスピーディーかつ根本的に変化させている.</p><p>インプラント治療においては,デジタライゼーションされたことで事前情報の活用範囲は一気に広がり,治療プロトコールが大きく変化し,治療期間は短縮し手術回数が減り,低侵襲治療を実現できている.修復や補綴の分野では強度がある審美性の高い材料の出現で,健全歯質へのダメージを減らすことができた.アライナー矯正の分野は,口腔内スキャナーを使用したデジタルデータでアライナー作製を行っている.さらにはそのデータを加工し,患者へのプレゼンテーションにも活用し始めている.</p><p>今後さらにデジタル化が進むと,歯科医師の役割そのものを考え直すことが必要になってくるようになるかもしれない.</p>

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