著者
永田 佳奈子 赤坂 真二
出版者
日本学級経営学会
雑誌
日本学級経営学会誌
巻号頁・発行日
vol.3, pp.23-33, 2021

本研究では,教職員間で交わすインフォーマル・コミュニケーション(以下,IFC)の実態と職場の職場風土及び被援助志向性に対する認知との関連を調べることを目的とする。調査校の職場に対する認知を調べた結果,職場の雰囲気を協働的に捉え,周囲に援助を求めようとする教職員が多かった。次に,教職員が交わすIFCの実態を調べるため,授業時間中の職員室での発話を分析した結果,職務に関わる話題とともに,生徒や私的な話題も頻繁に交わされていた。この結果から,協働的で,相談をしやすいと感じている職員が半数以上を占める職場では,教職員同士のやりとりの中で,普段から気軽な声がけや相談,生徒のことや私的な会話などのIFCも割合的に多く行われていると考えられる。そして,これらのようなIFCの中の言語的コミュニケーションが,職員が安心して働ける職場となる一助になっている可能性が示唆された。

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CiNii 論文 -  中学校教職員間のインフォーマル・コミュニケーションに関する事例研究:教職員の職場風土認知と被援助志向性に着目して https://t.co/r60X21FLDL #CiNii
CiNii 論文 -  中学校教職員間のインフォーマル・コミュニケーションに関する事例研究:教職員の職場風土認知と被援助志向性に着目して https://t.co/r60X21FLDL #CiNii

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