著者
末松 大貴
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究
巻号頁・発行日
vol.18, pp.161-181, 2020

近年,SNSで自律的に日本語を学ぼうとする「新しい日本語学習者」が注目されている。しかしこれまで「新しい日本語学習者」の学習支援者に注目した研究は見られない。本研究では,「新しい日本語学習者」とその学習支援者が参加するFacebook上のあるコミュニティにおいて,「学習支援者が,その「コミュニティ」と「学習支援者という立場」についてどのように意識しているのか」という点について,比喩生成課題を用いて分析を試みた。その結果,コミュニティの他の学習支援者について,技術面・知識面の向上や新たな教育観の獲得という面と,学習支援者同士の曖昧な関係という2点を意識しているという特徴が見られた。そして,オンライン上の学習コミュニティにおいて学習支援者の関係性の構築のために,①.コミュニティ内での活動を通した日本語教育に関する「〇〇とは何か」というテーマの発見,②.「〇〇とは何か」というテーマを自身が考える従来のコミュニティとの比較,③.①と②を経て得た気づきを他の学習支援者と交換すること,以上3点が必要ではないかということを述べる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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CiNii 論文 -  「新しい日本語学習者」の学習支援者は「学習コミュニティ」「学習支援者」をどのように捉えているのか:Facebookグループ「The 日本語 Learning Community」の教師チームに対する調査結果から https://t.co/anOxIkahue #CiNii

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