著者
酒井 健太郎 石関 哉生 森川 裕子 森川 秋月
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.291-297, 2021

<p>症例は81歳男性.自動車を運転中に口渇・発汗・動悸・構音障害を自覚し,近医総合病院を受診した.来院時は症状消失していたが,随時血糖53 mg/dLと低血糖を認めたため,精査加療目的に当科紹介となった.これまでインスリン使用歴はなく,低血糖時の高インスリン血症(1629 <i>μ</i>U/mL),インスリン抗体陽性,HLA-DR4を有しておりインスリン自己免疫症候群(IAS)と診断した.本症例はIASの発症に関与するとされているチアマゾールなどのSH基を持つ薬剤や<i>α</i>リポ酸の内服歴はなかったが,78歳時に肺結核の診断で,イソニアジドを含めた抗結核薬の多剤併用療法を約1年間施行されており,IASの発症に関与した可能性がある.</p>

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こんな論文どうですか? 結核治療後に発症したインスリン自己免疫症候群の1例(酒井 健太郎ほか),2021 https://t.co/G5EeZ7FXgc <p>症例は81歳男性.自動車を運転中に口渇・発汗・動悸・構音障害を自覚し,近医総合病院を受診…

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