著者
Tadashi Ookami Kazuho Matsumoto Shingo Taniguchi Atsushi Takashima
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.132, 2021

<p>現在、温室効果ガスである二酸化炭素(CO<sub>2</sub>)の吸収源として森林の役割が期待されており、森林によるCO<sub>2</sub>吸収量の定量的評価が求められている。生態系が吸収した正味のCO<sub>2</sub>量である純生態系生産量(NEP)は、生態系が吸収したCO<sub>2</sub>の総量である総一次生産量(GPP)と生態系が排出したCO<sub>2</sub>の総量である生態系呼吸量(<i>R</i><sub>E</sub>)の収支として求められる。世界各地で森林生態系のNEP、GPP、<i>R</i><sub>E</sub>が調べられ、時空間的変動やその制御要因について解明されつつあるが、亜熱帯林における知見は未だ限られている。そのため、本研究では沖縄の亜熱帯常緑広葉樹林におけるNEP、GPP、<i>R</i><sub>E</sub>を求め、これらの年々変動や季節変動、環境応答について解明する。調査方法は2013~2020年に沖縄島北部の亜熱帯常緑広葉樹林(琉球大学与那フィールド)において、渦相関法を用いて森林―大気間のCO<sub>2</sub>フラックスを観測し、これに貯留CO<sub>2</sub>フラックスを加味することで純生態系交換量(NEE)を求め、NEE = ―NEPとしてNEPを求めた。また、<i>R</i><sub>E</sub>はGPP = 0となる夜間において気温と<i>R</i><sub>E</sub>( = ―NEP)との関係を調べ、日中の<i>R</i><sub>E</sub>はその関係に基づいて気温から推定した。そして、GPPはNEPから<i>R</i><sub>E</sub>を差し引くことで求めた。</p>

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沖縄の亜熱帯常緑広葉樹林における炭素収支の変動について : https://t.co/L7YM71BXKs

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