著者
小倉 加奈代 田中 唯太 西本 一志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.15, pp.1-8, 2012-01-12

大皿料理が食卓で共有されると,場の一体感が生まれ,一見すると円滑かつ楽しいコミュニケーションが繰り広げられる.しかし,実際には,言葉をかわす範囲は限定的であり,さらには,日本特有の食文化である 「遠慮のかたまり」 からわかるように,個々人の意思疎通が必ずしもうまくいっているわけではなく,大皿を介した食卓でのコミュニケーションは,さらなる拡がりの余地が残されていると言える.そこで本研究では,大皿のとりわけに 「お酌」 行為を取り入れ,個々人のインタラクション機会を増加させるというアプローチをとることで大皿を介した食卓コミュニケーションの潜在可能性を引き出す試みを行った.We seem to enjoy conversations because we have integrated feelings when we share platter-foods. But we have a limitation of communications. In addition, we can't communicate freely as we know "the last piece we are waiting for someone to eat" as a Japanese food culture. We have a room for expanding and activating communications. In this study, we try to adapt 'oshaku' when we serve a food from big plates because we make many chances to communication and we draw possibilities of communication on platter-mediated communication.

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こんな論文どうですか? 大皿を介した食卓インタラクションの分析-「取り分ける」行為を利用したコミュニケーション活性化の試み(小倉 加奈代ほか),2012 https://t.co/4pbSQaYlvR
こんな論文どうですか? 大皿を介した食卓インタラクションの分析-「取り分ける」行為を利用したコミュニケーション活性化の試み(小倉 加奈代ほか),2012 https://t.co/5pofp9eb5C

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