- 著者
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松下 吉樹
本多 直人
藤田 薫
- 出版者
- 水産総合研究センター
- 雑誌
- 水産総合研究センター研究報告 (ISSN:13469894)
- 巻号頁・発行日
- no.10, pp.15-17, 2004-03
- 被引用文献数
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3
3種類の刺網を千葉県館山湾奥部の水域に20~37日間設置した。その後潜水観察を行い、羅網した生物と網成りの変化を記録した。刺網には27個体の魚類と甲殻類が設置後14日以内に羅網し、その後は観察されなかった。網目が展開している網の面積は、いずれの刺網も時間経過とともに減少して0となった。これは刺網が持つ漁獲機能のうち、特定の層を遊泳する生物の通路を遮断する機能と、生物を網目に刺させる機能が無くなったことを意味する。