- 著者
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田中 種雄
石井 光廣
- 出版者
- 千葉県水産研究センター
- 雑誌
- 千葉県水産研究センター研究報告 (ISSN:13472534)
- 巻号頁・発行日
- no.3, pp.31-35, 2004-03
1)本県のタチウオの漁獲量は近年激しい変動を示し、まき網の減少が著しい(2000年を除く)。2)各地区の銘柄別体長組成は、駿河湾産タチウオの各年齢群の大きさに対応している可能性があるが、今後、耳石を用いた年齢査定により裏付ける必要がある。3)金谷港に水揚げされるタチウオについて、体長と体重、全長、頭長、体高の関係を求めた。4)内房、内湾域のタチウオは、エビ類主体の甲殻類とメゴチ、イワシ類主体の魚類を主に餌としている。同種のタチウオ、頭足類も胃内から検出された。5)生殖腺熟度指数の変化から、産卵期は4-10月で、盛期は9-10月と推定された。6)体長25cm前後では雄の割合が高く、大きくなるに従い雌が増加し、34cm以上では全て雌であった。