著者
新谷 勝広 富田 晃 萩原 栄揮
出版者
養賢堂
雑誌
農業および園芸 (ISSN:03695247)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.554-559, 2008-05

モモの枯死障害に及ぼす強剪定の影響。山梨県におけるモモの栽培面積は3,510ha、生産量は60,200tになる。これはいずれも全国一であり、山梨県内における樹種別の栽培面積ではブドウの4,360haに次ぐ規模となっている。しかし一方で、山梨県の農地面積は、農業就労者の高齢化や担い手不足などに伴い漸減してきている。そのような状況においても、モモはブドウに比べ栽培面積の減少割合は低く、ほぼ横ばいとなっている。これは、ブドウに比べて開園に際して棚などの施設費を必要としないことや、1998年1月の大雪でブドウ棚が倒壊する被害によってモモヘの改植が進んだこと、ブドウに比べ省力的な樹種として認識されていることなどによると考えられる。障害は植付け後2〜3年が経過した若木で発生が多いと言われている。果実が生産できる樹齢に達したころ、本障害が発生し樹体の衰弱や枯死を引き起こすと、経営的にもダメージとなる。このような状況から本障害の原因の究明と防止対策が強く求められており、筆者らは2001年より「モモ枯死障害の原因究明と対策」の試験を開始した。

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