- 著者
-
松田 美香
- 出版者
- 別府大学会
- 雑誌
- 別府大学紀要 (ISSN:02864983)
- 巻号頁・発行日
- no.53, pp.1-13, 2012-02
大分県中津市方言において使用されている文末詞デ(-)には、2種類の意味があるとされている。先行研究では、<疑問>のときは「軽く短く」、<告知>のときは「強く長く」発音されると報告されている。 50年間の音声資料を音声分析した結果、<疑問>のときは下降調の、<告知>のときは非下降調のイントネーションで実現されていることがわかった。 <疑問>文のイントネーションが下降調であるのは、鹿児島・熊本・長崎と同様である。