- 著者
-
後藤 一寿
- 出版者
- 関東東山東海農業経営研究会
- 雑誌
- 関東東海農業経営研究 (ISSN:13423118)
- 巻号頁・発行日
- no.104, pp.25-36, 2014-02
地域農業・地域経済を活性化する手段として、農業・農村の6次産業化に注目が集まっている。6次産業化を進める上で重要になるのが特産農産物の開発とブランド化、そしてこれらを実現する食農連携である。政策的にも、6次産業化政策や農商工連携政策、食料産業クラスター政策などを通して、多くの成果が上がっている。しかしながら食農連携を分析する視点の整理、特に成功要因としてあげられるコンソーシアムに着目した研究は少ない。そこで、本稿では、新技術を普及する仕組みとしてのコンソーシアムやプラットフォームに着目して、(1)研究者の関与とリーダーシップ、(2)情報共有と相互学習による信頼の醸成と価値共創の状況、(3)プラットフォームが具備すべき機能と留意点について報告する。