著者
細谷 律子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.347-353, 2016

アトピー性皮膚炎の治療は, 薬剤による皮膚症状の治療, 悪化因子の検索とその除去, 保湿剤によるバリア機能の補完が基本となる. 悪化因子の一つである精神的ストレスは, かゆみを増加させ, 搔破に拍車をかける. 一方, 搔破がストレス対処行動になっていることもあり, 搔破行動が習慣化している場合, その離脱を図らないと本来の皮膚科治療の効果を十分発揮することができない. しかし難治化した患者の多くは, かゆみや搔破行動にとらわれており, やめようと意識するほどやめられないと訴える. そのような患者に「搔くな」と指導するより, 生き方や考え方の転換を目指し外来森田療法を行っている. 行動本位の生活を指導し, あるがままの生き方を体得させていく. 生き方の転換は, とらわれからの解放, ストレス状態の改善を促し, おのずと皮膚炎を軽快させることになる.

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